OEM回答期限(SLA)管理表テンプレ
(スプレッドシート対応:最小運用)
OEMからの調査依頼や監査対応で、一番起きやすい事故は「技術判断のミス」よりも 期限管理の崩壊 です。
現場では、次のようなことがよく起きます。
- 受領確認は返したが、一次回答期限が台帳に無い
- 調査中の案件に「次回更新日」が無く、放置に見える
- 最終回答の期限だけを見て、途中の社内締切が抜ける
- 担当者しか進捗を把握しておらず、承認待ちで止まる
- 期限を過ぎた理由が残らず、監査で説明できない
こうした事故を防ぐには、SLAを“見える化”した1枚の管理表 が必要です。
このページでは、そのまま使える OEM回答期限(SLA)管理表テンプレ(スプレッドシート) を掲載し、書き方・運用のコツ・NG例までまとめます。
まず結論:管理表は「4つの期限」を持てば回る
OEM回答期限の管理表は、細かく作り込みすぎると更新が止まります。
最小限、次の4つの期限だけ持てば十分です。
受領確認期限
依頼を受け取ったことを返す期限
一次回答期限
影響あり/なし/調査中の暫定結論を返す期限
最終回答期限
根拠・証跡込みで最終回答する期限
次回更新日
調査中案件で「次にいつ進捗を返すか」を示す日
この4つが並ぶだけで、案件の健康状態がかなり見えるようになります。
コピペ用:OEM回答期限(SLA)管理表テンプレ(TSV)
使い方: 下の枠内をそのままコピーして、Excelやスプレッドシートの「A1」セルに貼り付けてください(タブ区切りで展開されます)。
最初は列を増やさず、この形で回すのがおすすめです。
各列の意味(最初にここだけ決める)
全ての列を完璧にする必要はありませんが、以下の列は運用上不可欠です。
案件を一意に追うための番号です。メール件名、回答書、証跡フォルダ名もこれに合わせると追跡が楽になります。
OEMや顧客が指定した期限です。これだけを見ると社内の動きが遅れるので、必ず次の社内期限も持ちます。
社内用のSLAです。相手期限より前に切ることで、「気づいたら間に合わない」を防ぎます。
調査中案件で最重要です。結論が出ていなくても、更新日があれば“放置ではない”と説明できます。
SBOM、構成表、仕様書、試験結果、提出履歴などの参照先です。監査では、ここがあるだけで強くなります。
使い方のコツ
1. 最初は“色分け”だけで十分
スプレッドシート運用なら、まずは以下の色分け(条件付き書式)だけで回ります。
- 緑: 期限内
- 黄: 3営業日以内に期限
- 赤: 期限超過
- 灰: クローズ
見た目で危ない案件が分かるだけで、管理の質がかなり上がります。
2. 調査中の案件ほど「次回更新日」を重く見る
一次回答や最終回答よりも、実務で崩れやすいのは「調査中」の案件です。調査中のまま更新日が過ぎると、相手から見ると放置に見えます。
3. 期限超過理由を1行残す
期限を守れないこと自体より、なぜ守れなかったかを説明できないこと が監査では問題になります。たとえば次のように短く残します。
- 上流回答待ち
- 対象版数未確定
- 承認待ち
- 試験未完了
OTAが絡む案件は“最終回答期限”が伸びやすい
更新や配布方法が絡む案件では、暫定対策は出せても、最終回答の確定に時間がかかることがあります。
特に OTA / 現地更新 / 工場更新 で配布方式が異なる場合、最終回答期限と次回更新日の設計が重要です。最終期限が見えない場合は、一次回答で「OTA配信方針を検討中。次回更新日(XX月XX日)に進捗を報告」のように刻むと安全です。
この記事のテンプレを自社向け(承認体制やSLA)に調整して導入したい方はご相談ください。
【無料】オンライン相談を予約するよくあるNG例(管理表が機能しなくなる原因)
- NG1:相手期限しか管理していない
社内の受領確認期限・一次回答期限が無いと、全部が後ろ倒しになります。 - NG2:次回更新日が空欄
調査中案件が放置され、OEMからの督促や監査で弱くなります。 - NG3:証跡リンク/IDが無い
期限を守れても、「何を根拠に返したか」が追えません。 - NG4:担当はいるが承認者が無い
最後の対外送付で止まります。承認列は小さくても必須です。
Auto PSIRT Cloudで運用する時のポイント
この管理表で使っている列は、そのままシステムのワークフロー項目にも落とせます。
- 相手期限
- 受領確認期限
- 一次回答期限
- 最終回答期限
- 次回更新日
- 現在ステータス
- 証跡リンク/ID
この形で項目を固定すると、期限管理が人依存になりにくくなります。
FAQ:OEM回答期限の管理について
最低限、案件ID、相手期限、受領確認期限、一次回答期限、最終回答期限、次回更新日、担当、証跡リンク/IDがあれば始められます。
調査中案件では必須です。結論が未確定でも、次にいつ更新するかを示すことで、放置ではなく運用中だと説明できます。
はい。最初は十分です。むしろ項目を固定して更新できることの方が重要で、ツール移行は後からで構いません。
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